真のハンターとしての資質が問われる黒龍討伐試験から数週間―
あの禍々しく恐ろしい古龍との戦闘も無事終わり、ここ最近は
わりと安易なクエストをこなしている日々です。どうやらあの時の
クエストの衝撃が大きかったためか、どうも刺激が足りなく感じて
いました。
そんな矢先、ネコさんと鹿さんが珍しい依頼の話を持ち込んできました。
“
古の塔の頂上に、見たことのない棘竜が住みついた”とのこと。
先行して視察した部隊は大火傷を負って命辛々戻ってきたそうです。
普通に考えたら返り討ちの可能性も十分あるので、見送るというのも
有りだったのですが、その時の私は妙な自信がありました。
それが“過信”と知らず―
結論からいうと、辛うじて捕獲し、事なきを得ました…。
この茶色い棘竜は、原種とは比べ物にもならない特大ブレスを吐くことがあり、
その破壊力はあの黒龍を凌ぐほど…！ベテランハンターのネコさんすら
一目散に逃げるところを見て、ようやくこの棘竜・亜種の恐ろしさを知った
限りです……。
ちなみに鹿さんは直撃し、当面戦闘不能のようです。南無南無。
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